2010年03月27日

第2章:大阪を空から見れば

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■伊丹空港へ
私は大阪を訪ねる時は大体、飛行機を利用する。
遊びだから移動の間、メールも携帯電話も使えなくても問題ないし、なによりサービスが良い。音楽サービス・新聞や雑誌のサービス・ドリンクサービスなどの各種サービス。そして、綺麗で優秀なCAさんのサービス。
 そしてチケットが買い易い。携帯電話やパソコンで気軽に買えるし、マイルも貯まるで、新幹線は本当に利用しなくなりました。(夜の間の移動が出来る時は、鉄の血が騒ぎ「寝台急行 銀河」を利用する事もある)

 でも、飛行機で大阪に行くのは、なんと言っても
 「機窓から大阪の街並が楽しめるから」

 羽田を飛び立ち40分ぐらい経ち、着陸態勢に入り始めると、ドキドキしてくる。勿論、座っている座席は進行方向に向かって左側の窓際席。

 飛行機が高度を落とし始め、山が見えてくると、それは生駒の山々。山が終わり市街地が見えてくる。窓に顔を近づけて見ていると、一際大きな緑と水の流れ。そして、その中に聳えしは大阪城天守閣。
 大阪城が見えるという事は、と思い急いで視線を移すと、大阪ビジネスパークが見える。クリスタルタワーは空から見ても美しい。そして、大阪アメニティパーク、関西テレビの扇町キッズパークも見えてくる。
 視線を上に向けると、中之島が。関西電力の本社ビルが一際目立つ。そして御堂筋を挟んで大阪市役所と日銀大阪支店も。


まず緑の中の大阪城とOBP高層ビル群が見えてくる。
 視線を、ややずらすと梅田地区が見える。西梅田地区の高層ビル群。ヘップファイブの赤い観覧車。梅田スカイビル。大小高低いろいろなビルが密集し大都会の趣を、大大阪の匂いを空から感じる。
 更に視線を遠くに移せば、WTCや弁天町のビル群、ちょっと見ずらいけど難波のスイスホテルかな。などと見ていると、あっという間に伊丹空港へ。

 人が住まい、働く場所として、色々な建物が立ち並び、それを支える為の色々な道路や鉄道。その中の熱気を涼しく癒すかのように流れる川の流れ。そして大阪の街を優しく包み込むような山々と海。
 飛行機から見る大阪も、また美しく、そしてカッコイイ。

 何度見ても、本当に飽きない。素晴らしいと思う。福岡市も空港が市中にあるから同じように飛行機は福岡空港に着陸して行くけども、その機中から見える街並は、やはり大阪のそれとは比較にならない。

 その飛行機の下で、騒音に悩んでいる人達もいると思うと、無邪気に喜んではいけないとも考える。

関西国際空港の国内線が集客で苦戦している事を考えると、ちょっと複雑な気持ちにもなる。
 だけども伊丹、大阪国際空港に大阪行きの便が飛ぶ限りは、私は利用し続けると思う。
 チケット代の中に騒音対策費が含まれているから許して欲しいと思いながら、帰りは関西国際空港を利用するから、と思いながら。
 自分で、とても矛盾していると思いながら、私は飛行機に乗るだろう。

■大阪・関西国際空港
「関西」という言葉はいつからあるのでしょうか?
 私が子供の頃は大阪を中心とした地域は「近畿地方」と言っていて、「関西地方」という言葉は耳にしなかったように思う。
 最近は「近畿」という言葉を耳にする事が減ってきて、なにかにつけ「関西」を耳にする事が本当に多くなってきました。
 「関西弁」・・・いったいどこの言葉だ?大阪の言葉なの?京都の言葉?それとも兵庫の言葉なの?さっぱりわからん。
 「関西人」・・・どこの人種だよ。大阪の人と京都の人では全然違う。なんで一括りに出来るんだ?その根拠はなに?
 「関西地方」・・本当は「近畿地方」が正しいんじゃないの。そもそも「近畿地方」と「関西地方」の違いは?
 などなど、今のマスコミにおける「関西」の言葉の使い方に対しては、つっこみ所が満載で、いかにマスコミというものがいいかげんなものか、この事一つとっても分かるような気がします。
 だから私は「関西」という言葉は使わないようにしています。大阪を中心とした地域に関しては「近畿」もしくは「大阪」という言葉を用いるようにしています。その方が正しいと思っていますので。

 でも唯一、関西という言葉を使いたくないのだけども、使わざるを得ない事が一つあります。
 それは題名にもある「関西国際空港」、略して「関空」。松村さんが書かれているように、「新大阪国際空港」でも「南海国際空港」でも良かったのではと思います。
 まぁ、名前は変だけど、しっくりとこないけど、名前は別にして私は関西国際空港は空港の中で、一番好きです。
 泉州沖の何も無い海上に、環境問題を起こさないように計算し尽くして一から作り上げていった構想の壮大さと、それを実現した実行力。
 首都圏の羽田も成田も、当時そして今も欠陥を抱え、航空における日本の国際競争力の急速な低下があり、大阪国際空港も需要は充分にありながら、その立地からくる問題で、やはり充分な国際競争力を持てない。地方空港にいたっては問題外。

 そういう中で関西国際空港が誕生した。私は関空は日本の空を救ったと思う。首都圏の2空港と大阪国際空港と地方空港では吸収しきれない需要を引き受けた。その空港のデザインやコンセプト、施設のあり方は日本の空港のみならず海外の空港にも影響をあたえたと思う。関空こそ「21世紀の空港のスタンダード」を実現した世界で最初の空港だと思う。
 もし大阪国際空港が無ければ大阪へは行きも帰りも関空を利用する。それぐらい好きな空港です。

 で、今回も帰りは関空から。関空21時25分発の全日空150便。
 定刻通りに関空を離陸。去年までは関空を離陸した飛行機はグルッと旋回して海の方に向かい和歌山県の上空を抜けて羽田へ。空の上からの大阪の夜景はほんの一瞬しか見られませんでした。

 が、今回は予想もしていなかったサプライズが。
 関空を飛び立った全日空150便は今までと同じく大阪の陸上方面へ。ある程度来るとグルッと左旋回をして機首を和歌山県方面へ。いつもは、このまま飛んでゆくのが、そのまま左旋回を続けて進路は大阪の陸上へ。そして、どんどんと高度が上がっていくのが、そのまま飛行が続く。
 あれっ、いつもと違うと思い「もしや」と窓を見ると大阪の夜景がグングン近づいてくる。そして、そこに機長のアナウンスが。「このまま高度を上げると気流の乱れにぶつかるので高度××フィートにて飛行を続けます。」
 なんと、夜景がバッチリと見える低い高度で大阪の陸上を飛ぶという事。
 と、いう事は「大阪の夜景を見ながら帰れる」という初めての経験を。
 空から見る夜の大阪はとっても綺麗でした。大阪国際空港に着陸するのと違いある程度の高さがあり、しかも離れていくので個々の建物や道路は判別は出来ない。だけれども、縦に何本も明かりの筋が走っており、「あれが御堂筋かな、という事はあれが四つ橋筋か」と考え、明かりが、より密集している所は梅田かな、と考えたり。

 あっという間に大阪の夜景は離れて行ってしまったけど、最後の最後まで大阪は私を楽しませてくれました。
 松村さんが夜に飛行機から見る大阪は宇宙に浮かぶ銀河系みたいだと、書かれていましたが本当にそうだと思いました。
 大阪は夜も美しい。楽しい。そう実感した帰路でした。
(平成18年11月20日作成)


posted by 松村和弘 at 17:07| 上阪感想記:1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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