2010年03月28日

第6章:大阪の言葉【by よっさん】

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■私が大阪を好きである事の理由の一つに「言葉」があるのです。
 私の中では大阪の言葉は日本の各地域の、いわゆる方言といわれる言葉の中で一番、洗練されていて・その土地の言葉として個性を持っていて・力強さを感じる言葉なのです。

 方言は地域の大切な文化ですから、悪くは言えませんが、私の父は九州の出身なのですが正直なところ九州の言葉は田舎臭く、洗練されていないのです。

 そして各地域の言葉も、個性はあるけども洗練された感じがしない。
 大阪の言葉は、言葉自体に非常に力強さがある。そして色々な場面に合う言葉だと思うのです。

 アクアライナー船内で、私の後ろに座っていたカップル。地元・大阪の方なのでしょう。ずっと二人での愛のささやきが聞えていたのですが、これがなんとも言えずに良いのです。聞いていて微笑ましい、というか標準語だと耳障りな事でも大阪の言葉だと素直に聞ける。

 大阪の言葉は、愛を語る時でも・仕事をする時でも・相手を励ます時でも・相手を怒る時でも・日常のさり気無い会話でも、どんなシーンでも似合う言葉だと思う。聞いていて素直に大阪の言葉はいいな、と思う。

 大阪の言葉は表情が豊かだと思う。力がある。人を惹きつける魅力がある。

 標準語は、あくまで標準であって個性が無い。無機質で言葉に力が無い。魅力に乏しい言葉です。

 悲しいのは大阪の言葉は、悪いイメージで取れる事が多い事。これもメディアの洗脳が、広く日本中に広まってしまったからなのでしょう。

 標準語が一番で、その他方言を話すのは「田舎者」。大阪の言葉を話すのは「下品な人」。そんな悪意に満ちたイメージが日本中に蔓延しています。
 標準語を話す東京人のうち何割が生粋の江戸っ子だと、私は言いたいです。
東京を構成する人間の大多数は、方言を話す地方の人間なのですがね。

 標準語には良い事もあるけども、今ではマイナスの方が大きくなっているような気がします。日本の没個性化が進みつつある事の原因の一つが言葉の問題にあるように私には思えてならないのです。

 東京の放送局が作るドラマの中で、カッコいい主人公が大阪の言葉をカッコよく使い、そして受けて側が違和感なく受け取れる日がこないと、日本の文化は駄目になってしまう。そんな危惧さえ私は持っています。

   ☆  ☆  ☆

 ■そして、私にとって言葉について考えさせる事が大阪であったのです。
 それは私が高校生の時に大阪まで一人旅行に行った時の事です。すでにこちらにも書き込みましたが、新大阪駅で乗り換えが分からず駅員さんに聞いた時です。

 その駅員さんは、しっかりとした大阪の言葉で子供の私に分かりやすく、親しみを込めて説明をして下さいました。
その時に私は大阪の言葉に強烈な土地の匂いを感じ、同時に標準語・私の周りの人間が話している言葉とは明らかに違う温かみと洗練された感じがしたのです。

 また、その何年後かに大阪に行く事がありました。新快速電車に乗車した時におばさま方3人が座っているクロスシートの空いている席に座りました。

 そのおば様方が話している言葉は私が聞き限りは大阪の言葉に思えました(大阪市中で聞く言葉と同じでしたから)。そのおば様方の会話での言葉もまた温かみがあり、洗練されていると感じたのです。
 すくなくとも私の父の郷里の言葉よりも洗練されていると感じました(自分の実体験においてです。)

 だから、私が感じた事は他の方が、そう感じるとは当然限りません。

 また、ある事柄を比較・検討するとなると、どうしても一方の方が低く評価せざるを得ない事もあります。この事が不快であると言われるのであればその批判は甘んじて受けなければいけないと覚悟はしています。

 私は、方言が悪いとは思っていません。父の郷里の言葉、大好きです。その言葉を聞くと自分が生まれた場所ではないのに懐かしい思いがします。
 私は旅行が好きですから、日本各地に足を向けています(それでも広い日本のごくごく一部でしかありませんが)。

その土地の言葉に触れると、大変に良いものです。お客様を迎えるのに使う言葉も違いがあります。

 ただ、その中で大都会で使う言葉としてみると、洗練された言葉としてどこが優れているか、と聞かれれば私は大阪の言葉と標準語と答えます。

 そして、そのどちらに言葉としての力強さを感じるかと聞かれれば大阪と答えます。その土地の匂い・誇りを感じて、あらゆる場面において言葉が力を表情を持つ言葉は、日本語の中では大阪が一番だと考えます。
(平成19年1月8日作成)


posted by 松村和弘 at 09:41| Comment(0) | 上阪感想記:1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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