2010年03月30日

大阪地下鉄の新線計画案:西梅田・十三連絡線の拡大

今回は審議会答申にない新規計画を私なりに発表する私案。
大阪地下鉄新線の提案。西梅田・十三連絡線拡大による「大手前環状線構想」。

大阪地下鉄の2008年の収支状況はWikipediaによると、以下の通りになっている。
御堂筋線 - 355億7200万円の黒字
谷町線 - 69億5100万円の黒字
中央線 - 47億7000万円の黒字
堺筋線 - 1億8000万円の黒字
四つ橋線 - 2億8600万円の赤字
千日前線 - 22億800万円の赤字
長堀鶴見緑地線 - 70億5800万円の赤字
今里筋線 - 97億6400万円の赤字

最近の報道では乗客の減少も伝えらるものの、御堂筋線の大幅な黒字と、谷町線に続く路線も収支が改善されている。ここで注目すべきは四つ橋線の状況があまり振るわないことである。

四つ橋筋自体は、昔の市電時代は南北線と呼ばれた御堂筋線に次ぐ重要路線であったのだが、比較的短い路線や他社線との連絡が悪いなど、地下鉄路線としての重要性は低下気味といえる。西梅田が終点というのも都市交通としてはマイナスになっている。

地下鉄という都市交通において、重要ターミナルは貫通させるべきで、起点・終点であってはならないと考える。この弱点はさいわい西梅田・十三連絡線(仮称)による、十三への延長計画が浮上しており改善の方向にある。
絶対的有利といえる高密度な市街地の中で、現状の大阪地下鉄の路線網はあまり面白くない。今後の計画線もその延長にあり、千日前線、長堀鶴見緑地線、今里筋線の末端延長計画があるにすぎない。費用対効果を考えても末端延長は費用の割にいまいちといえる。

なにより「阪神なんば線」、あるいは「なにわ筋線計画」の如く、短くても都心部に新規路線を造って既成線を乗入れさせるべきと考える。

私が以前から思っていたのは、「地下鉄で環状線ができないものか?」である。これまでの路線網形成過程を見る限りでは、地下鉄の環状線はまったく構想されていない。
そこで四つ橋線の延長計画を環状線にできないかと考えたのが、今回の「大手前環状線」構想ということになる。上町筋の地下、大手前に通す路線なのでこの名称にした。

いくつかの条件を考えたが、環状線にして大阪の重要ターミナルをすべて結ぶ経路を選定した。

西梅田からルートを時計回りにたどると、北梅田(北ヤード地下)、十三、新大阪、淡路、都島、京橋、大手前、法円坂、清水谷、上本町、五條宮前、天王寺、阿倍野、松虫、北畠、千躰、沢之町、清水丘、北島、住之江公園、これで既設の四つ橋線につながる。あとは四つ橋線、難波、四つ橋、本町、西梅田に戻る経路となる。

subway_number2k.gif
これで、西梅田、難波、天王寺、上本町、京橋、都島、淡路、新大阪、十三、北梅田と大阪最重要ターミナルをすべて結んだ環状線が完成する。
なぜ環状線なのか?環状線形成の考え方を少し書いておくと、環状線の場合は路線の経由地にかかわらず、外れがないこと。非常に乗客が多くなって儲かる路線になる。

環状線の形は円形よりも細長い楕円形や変形した形が良い。場合によっては「ドッグボーン型」と呼ばれる形も考慮したい。ドッグボーン型とは、模型鉄道のレイアウトの配線様式のひとつで、犬がくわえた骨の形からきた名前である。
たとえば、御堂筋線の北の終点、千里中央からUターンして戻ってきて西梅田につなげる。南の終点の中百舌鳥から戻ってきて、四つ橋線の住之江公園につなげると、御堂筋線と四つ橋線がつながって、ドッグボーン型の環状線になる。どっちにしても環状線にすると乗車率が平均して優良路線になる。

いまの大阪地下鉄の路線はみんな「行ってこい」の終点ですから、はしっこになると乗客が減るのは仕方ない。
今里筋線のように周辺だけの路線、JR環状線内に入らず乗換えを前提にしている考え方は好ましくない。手薄な場所に通している感じします。
だったら、梅田から北側というか、淀川から北には御堂筋線しかないじゃないですか。淀川以北こそ手薄になってる。
梅田を通る地下鉄がたったの3本というのもどうかと思いますよ。
大阪地下鉄は御堂筋線のようなダントツの路線もありながら、場末と場末を結んでいる線もあったりする。だから今里筋線ができたりするのに、梅田にたったの3本になってるのです。

※今回地下鉄新線計画案を再録します。
読者の方からメールをいただいたのですが、内容はいいとしても、言い回しがネガティブな部分が多い。とくに行政側の大阪市を悪くいい過ぎではないか? とのご指摘もありました。今回の再録は修正版とご理解ください。


posted by 松村和弘 at 22:37| Comment(0) | 都市交通政策 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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