
御堂筋を歩き阪神高速の高架の下を潜りながら大江橋を渡る。
いよいよ、大阪の心臓部とも言える中之島である。
古く江戸時代には、日本各地の諸藩の蔵屋敷が建ち並び「天下の台所」と謳われた大坂を象徴する場所であり、今は蔵の代わりに高層・超高層問わずにビルが建ち並ぶ、やはり大阪を象徴する場所である。
御堂筋を挟んで向かい合う大阪市役所と日本銀行大阪支店の重厚な組み合わせ。
土佐堀川に架かる淀屋橋から見える住友のビル群、中之島セントラルタワーや関西電力ビルの超高層ビル。
そして川と空の‘‘青’’のコントラスト。全てが美しい。
淀屋橋の上にて、しばしの間心行くまで眺める。
満足した私は、歩みを再開する。淀屋橋信号を渡り横断歩道の真ん中で梅田方面を携帯のカメラで撮影する。大通りに並ぶ車の列と遠くのフェニックスタワーなどのビル群の組み合わせは大都会の象徴的光景である。
御堂筋を少し戻り堂島川沿いに中之島を歩く事にする。
大江橋南詰信号から見ると遠くに背が高くなった建設途中の「The Tower Osaka」と大阪地検が入居する近畿管区の合同庁舎・NTTテレパークのビル群が見える。
これも大阪らしい素晴らしい光景だと思う。
ニチメンビル・中之島セントラルタワー・三井物産ビルと高低差のあるビル達の前を通り、今回宿泊するリーガグランドホテルとフェステバルホールが入居する新朝日ビルの前の渡辺橋南詰信号へ。
信号を渡り朝日新聞大阪本社前を通り抜ける。
この新朝日ビルと朝日新聞大阪本社ビルは、建て替えられて200メートルクラスのツインタワーとなる。このビルは両方とも敷地面積が広いから、これが超高層となったら、とてつもない迫力ある景観となり大阪が世界に誇る新名所となるに違いない。完成したら是非とも見に行きたいものだ。
そして新しいダイビルの建設現場に差し掛かる。7月に来た時は、まだ前の建物の残骸を片付けていたのが、もう既にタワークレーンが立ち鉄骨が組み上がり始めている。この勢いで建設が進んでいくとすると今度来阪した時には、かなりの高さまでいっているだろう。
その新しいダイビルの建設現場の隣にあるのが大正時代に建てられたダイビル。隣の新しい新時代の後輩の成長を見守るかのように佇んでいる。
しかし、また同時に「まだまだ若いもんには負けん」と意気軒昂を示すかのように佇んでいるようにも見えるのだ。
大正モダン華やかなりし頃の建築は、今の建物には無い、そして作り出せない風格に満ちているのだ。
一旦、このビルの中に入って喫茶 大大阪にて美味しいアイスコーヒーを頂き御土産を買ったのだが、こちらの体験レポートはまた改めて後日に。
ダイビルから出て田蓑橋南詰の袂から見るThe Tower Osakaや朝日放送新社屋の建設現場は作業の音が響き渡り、新しい名所を作る喜びまでが伝わってくるようだ。
そして玉江橋南詰まで来て玉江橋を渡り、福島を散策する事にする。