2010年04月13日

07年秋 芸術の秋 歴史の秋 散策の秋【庭園・美術館】

「天王寺/阿部野橋 散策記」
〜主章 今までも此れからも 過去と未来の天王寺 そのB〜

 天王寺公園、その名前は知ってはいたが、今まではどうしても日程が合わず来れなかったのだが、今回初めての散策と相成りました。

 天王寺公園、大阪市南部にある大阪市民の憩いの場、JR天王寺駅/近鉄阿部野橋駅の至近にある大きな公園である。
 公園内に動物園・美術館・日本庭園などがある広大な公園。
 この公園については、こちらのページの都市風景館 天王寺の項も御参照下さい。
 
 あべの筋から歩いて行って、天王寺公園入口へ。
 入口にて150円の入園料を払って入園する。

118243.jpg
 
 入って見ると、まず目に飛び込んでくるのが綺麗な緑と花の数々。
 綺麗な公園と青い空、そして遠くにビルと高速道路の高架、目立つ通天閣、大都市・大阪の公園らしく迎えてくれる。
 
 今回は美術館が目的なので、そちらに向かう。
 階段を数段下りて、案内どおりに歩いて行くと慶沢園への案内がある。

 あぁ、これが松村さんが書かれていた日本庭園の事だな。
 ならば見ておこう。写真で見ても綺麗だから実際は、もっと・・・。

 右に曲がって入って行く。生い茂る緑の木々。細い道を歩いて行くと、そこに、それはあった。
 趣のある休憩所。戸を潜り抜け中に入り、大きく開いた解放部から見ると実に素晴らしい光景。実に綺麗に整えられた木々。実にゆったりとした時間が流れ、実にゆっくりと亀が池を泳いでいる。
 
 なんだか世間一般には「日本庭園の本場 イコール 京都」みたいな公式があるように私には思えるのだが、やはりそれは嘘だと思う。
 昨日見てきた上本町界隈のお寺さんなどでも緑を実に綺麗に見せている処がある。
 昔から都市として緑に向かい合ってきた大阪には、緑に関するテクニックがあるのではないだろうか。

 ここで見られた人々の姿も大阪らしいものであった。
 老夫婦が肩を寄せ合い、おじさんが写真を撮り、おばさん三人組が風景をスケッチブックに書く事に勤しんでいる。

 何度も、ここで使っている表現だが「大都会の休日」の光景である。
 
 しばし眺めた後、池の周辺を周って行く。
 しかし惚れ惚れするぐらいに綺麗に美しく整備されている。
 あまりに素晴らしい環境、自然の息吹。
 今、自分が大阪にいるという事を忘れてしまいそうな庭園である。
 「大都会 大阪」の中の「緑の大阪」である。

 しかし、この庭園を維持するのにどれだけの手間が掛かり、お金を掛けているのだろう。入園料150円では、とても足りないはずだ。
 そうすると税金の投入があるのだろうが、大阪市の努力は敬服に値する。
 なかなかに財政状況が厳しいと聞くが、これからも、この庭園を維持し続けてほしいと思う。大阪の都市格の為にも。

 ぐるっと一回りして次は大阪市立美術館へ。
 ここも、これまた実に素晴らしい美術館でした。
 これについては、また次の機会にでも。

-------------------------------------------------------------
11890.jpg

「天王寺/阿部野橋 散策記」
〜主章 今までも此れからも 過去と未来の天王寺 そのC〜

 大阪市立美術館、調べてみると元は住友家の本邸があった場所だとか。
 それを美術館にする事を目的に大阪市へ敷地ごと寄贈されて出来た。
 昭和11年に開館。由緒ある美術館である。

 日本庭園・慶沢園を見た私は、この由緒ある美術館へ向かった。
 慶沢園の木々の間からも、この風格のある建物が見えていた。

 美術館の正面に来ると、それは大邸宅の佇まいである。
 今の建築には見られない風格。中之島のダイビルに近い感動を覚える。
 
 入口で見学料を払い、中へいよいよ足を入れる。
 この日は特別展示「上海展」が開かれている事もあってか、エントランスホールでは中国楽器・二弧の演奏会が開かれていた。
 老若男女問わず多種多様な人が演奏に聞き入っている。
 ホールに流れる優雅な時間。しばし心地好いメロディに浸る。

 それにしても、このエントランスホールの贅沢で綺麗な事といったらない。
 この日から一週間後、母と一緒に再度訪ねた際に、母が「何て素晴らしい、綺麗で豪華なの」と驚いていたが、私も驚いた。
 階段などが大理石で構成され光り輝いている。吹き抜けの天井には、眩いばかりに輝くシャンデリア。
 いや、そういった物質的な豪華さばかりではなく、実に贅沢に空間を使っているではないか。
 近頃、地方に乱立する美術館の現代建築では到底敵わない気品と風格に満ちている。
 このエントランスホールを見るだけでも、この美術館に足を運ぶ価値があるのではないか。そう思えるほどに素晴らしい。
 さすがは大阪である。

大阪市では近代美術館を中之島に建設する計画を持っている。もし新に美術館の建物を建てるなら、これに負けない建物を設計・建築してほしいと切に願う。
(もっとも今あるダイビルを美術館に転用、美術館の建設予定地をダイビルを取り壊して建設する予定の新しいビルの建設地にしてはどうかと思います)

 私は、二階へ向かう。先に書いたようにエントランスホールでミニコンサートが行なわれている為に正面階段が利用できず、その裏にある大型エレベーターにて二階の特別展へ向かう。

 そこにあった展示物は、私のような美術とは凡そ縁が無い人間でも心に響くものがあった。よくぞ台湾・中国から、これだけのものを大阪まで呼び寄せたものだと心底驚く。これは国立美術館並みの展示ではないだろうか。
 とても大阪市という「市」レベルの特別展とは思えない。

 そして今度は一階へ。ここは常設の展示だが、ここも素晴らしい。
 何を大袈裟な、と思われる方もいらっしゃるかと思うが「鳥肌が立つ」ほどの展示物の素晴らしい内容である。
 最初は「ふ〜ん、こういう物があるんだ」ぐらいだった。
 それが「これは、とてつもなく凄い物をオレは見ているのでは」に変わり。
 最後は「こういう美術館は、そうはあるものではない」と感動と大阪市に対する感謝の念に変わっていった。
 「眼福御馳走様」という言葉は、こういった体験をした時に使うのだと実感するものであった。

 繰り返しになるが「市」レベルではない。「国」レベルの展示物の内容のグレードの高さではないだろうか。
 こういう展示物を収集するには、個人の繋がり・自治体の繋がりなど多方面・多角的な繋がりが必要であろうかと思うのだ。
 それには経済力・研究力・情報収集力などの具体的な力が必要であって、大阪には、それがあるのだろう。

 一般に「市」は「国」「都」「府」よりも力が落ちると認識されている。
 しかし大阪市は「市」としては、ずば抜けた力を持っているのではないだろうか。ある意味「国」「都」「府」を超える部分もあるのではないか。

 そう感じるほどに『大阪市立美術館』は魅力がある。 
 是非とも、こういった美術館を大阪観光のメインにしてほしいと思う。
 道頓堀界隈なぞ、あんなものは本当の大阪ではない。

 こういった美術館こそが『真の大阪』なのだから。


posted by 松村和弘 at 17:28| Comment(0) | 上阪感想記:1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス: [必須入力]

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。