2010年04月26日

08年4月 桜の残り香を追いかけて【彩都】

「彩都」

 延々とオフィスビルが続く新御堂筋へ驚嘆し、その興奮が覚めやらないうちに目指すは「彩都」。大阪の郊外のニュータウンである。

 萱野信号から国道171号線へ。清水信号を左折すると彩都へ行ける。

 この国道171号線から、ようやく関東で見られる郊外の道路の風情となる。
 ロードサイドにはファミレス、自動車販売店、大型店舗が続く。

 交通量も多い。この辺りは阪急バスのテリトリーなのか阪急バスとすれ違う事が非常に多い。
 しかながら何と言うか阪急電車の高級で洗練された色使いと塗装に比べると阪急バスは正直なところ野暮ったいデザイン・色使いのように思う。
 阪急バスの高速バスは大変に良いデザイン・色使いなのだから路線バスも、もう少し何とかならないだろうか。大阪では大阪市交通局のバスが良いデザイン・色使いで爽やかであるだけに余計にそう思うのかもしれないが。
799px-Garden_Mall_Saito.jpg
※彩都西駅前ロータリー、ウィキペディア引用

 そうこうしているうちに彩都へ到着。
 昨年、大阪モノレールで一度来ているが車で来ると、また違った感じである。
 
 建っているマンションや一軒家は洒落たデザインのものが多く、大阪モノレールの彩都西駅周辺には若い家族連れが集まっていて、またすれ違う人々もお洒落で、さすが阪急が主導するニュータウンだと実感する。

 しかしながら正直なところ、マンションや一軒家、企業の建物が建っている面積よりも未だ空き地のままの造成地の面積の方が多いように見えるのが残念である。

 コンセプトは良いニュータウンである。
 しかし未利用の造成地の方が多いのは『大阪市内へ直通する鉄道が無い』ことが最大の理由ではないだろうか。
 つまり『快適』だけども『便利』ではない。
 新御堂筋・地下鉄 御堂筋線から一寸離れたマンションに住むのに比べて、大きく『便利』に劣る、利便性に劣る事が大きな理由ではないかと考えます。

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そこで彩都から再び新御堂筋を走って梅田へ戻る時に調査をしてみました。
 彩都西駅前から車で『バスのように運転』をして梅田まで、どれ位時間が掛かるかを調べたのです。
 『バスのように運転』とは制限速度を守り、信号の切り替わりは無理をしない運転。
 バスのようにバス停に停車する事を一般車である私の車では出来ないので、想定は『彩都から梅田まで途中停車しない‘急行運転バス’』としての調査です。

 彩都西駅前を出発したのが午後1時25分。
 梅田の阪神百貨店前に到着したのが午後2時5分。
 所要時間は40分でした。

 では梅田まで大阪モノレールを利用した鉄道での所要時間はどれ位か。
 「携帯駅すぱあと」で調べてみました。
 条件は同じ。日曜の午後1時25分に彩都西駅を出発。
 結果は電車の乗り継ぎ時間を入れて所要時間41分でした。

 車も鉄道も所要時間に差が無い。しかし之は日曜の昼下がりで道路が混まない時間帯での話です。平日の通勤時間であれば道路の混雑があり所要時間は鉄道よりも遥かに掛かる事は想像出来る。

 それなのに人気がイマイチで都市開発機構が開発から撤退する構えを見せているのは何故なのだろうか。

 これには色々な理由があるでしょうが、一番の理由は『彩都は良い場所であるが、総合的に考えると他に良い候補地がある』というのが理由ではないでしょうか。
 環境は大変に良い。しかし、それだけで長い期間を住む住宅を購入したり賃借はしない。利便性も大事なのです。その利便性の一つには『鉄道の利便性であり、それには出来る限り‘乗り換え’をしなくて済む』ことがあるのではないでしょうか。
 
 そう考えると彩都は厳しい面もあるのでしょう。
 出来る事なら彩都まで北大阪急行を延伸するなどの対策を取らないと既に造成した土地が全て埋まる事は難しいのでは、というのが私の感想です。



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posted by 松村和弘 at 14:51| Comment(0) | 上阪感想記12 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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