2010年05月03日

大阪が政令指定都市でなくなる日

2009年4月30日の記事から再録いたします。
記事タイトルは「大阪が政令指定都市でなくなる日」としていますが、これは事実上「大阪都構想」なんですね!
ストレートに言わず、ひとひねりしたタイトルにした方がいい場合もある。

◆私はもう何十年も前からそんな日が来るのを期待しています。すなわち、その日が『大阪都』誕生・・・となるのを夢見て。
必ずしも大阪府が「大阪都」とならなくとも良いのですが、大前提は大阪府と大阪市の合併・統合です。かつて昭和18年に東京市と東京府が合併して東京都となったように。「都」の名称以前に府・市の統合が前提ではあります。ですから、首都はいらんけれども地方自治の仕組としては同じ制度がほしい。大都市制度としては東京の地方自治制度が優れていると思っています。
地域狭域的には特別区が受け持ち、広域的な行政は区を包括する都が受け持つ仕組です。この場合の名称は都にしてもよいし、それ以外の名称になってもよいのですが、都市を意味する名称が望ましいような気はします。地方自治制度というか、大都市制度というのは、こうした大阪だけの問題よりも、現在は道州制の方に一般の関心が向いているようですが、私は道州制よりも先に「大阪新都」ありきだと思っています。

◆じつはこの問題は太田房江知事の時代に何度か発言されていました。「大阪都構想」とか「大阪新都構想」のような名称だったと記憶します。発言の根底にあったのは、大阪府の内部に「大阪府地方自治研究会」なる組織が置かれていて、この研究会による最終報告まで出されています。それによると、大阪府域を「府市統合による新都機構が受け持ち」、大阪市域は特別区のような複数の「新都シティーが受け持つ」としていました。
もう一方の大阪市はこの府市統合問題に関心がなさそうです。過去には「自治区よりも行政区が望ましい」としていますし、最近では「特別市」を目指すらしいです。横浜市・名古屋市などと連合を組んで進めるのでしょうか。私は大阪市のいう「特別市」には賛成できません。おそらく今の市域の延長上の意味でしょうから。大阪府と合併したのが「大阪特別市」というなら大賛成なのですけどね。

振り返って、戦後昭和22年から東京の特別区制度がスタートしたのですが、当初は必ずしも23特別区の意味が一般に認知されていなかったようです。特別区は自治権限こそ年を経るごとに拡大したものの、未だ普通地方公共団体としての法的地位を獲得するに至っておらず、東京都の内部機関としての位置付けを脱しきれていないのです。特別区の制度が、地方自治法において、市町村と同じ普通地方公共団体ではなく、特別地方公共団体に規定されているのはそのためです。

◆東京23特別区は完全に独立した地方公共団体ではないのです。市町村と同格ではないですから、村よりも下位にあります。昔は政令指定都市の行政区との区別が付かなかった人が多かったようですが、近ごろは逆転してしまって、一般人やおばちゃんが市町村と同格と思うらしくて、困った現象が起きています。
雑誌の市町村データランキングでは東京だけ区別になっていたり、都市の昼夜間人口比率も東京は千代田区で出してきたりするのも現れたり。私は噛み付いてやりましたけどね。こういう現象を見ると東京在住者は特別区がお気に召してしまったようです。地方にとっては東京の思うつぼにはまってしまった感じはありますね。

◆東京の都合よく流れるもののなかで、特別区が強調されるのとは反対に、政令市の行政区の位置が極めて弱いものになったのもその一つです。これは換言すれば「アホな地方」になるでしょうか。
私の若い頃は住所表記で、「大阪府大阪市」などと書くアホはいなかったのです。大阪市阿倍野区、大阪市天王寺区に対して、府下の場合は大阪府吹田市、大阪府枚方市と書いていました。公式書類であればあるほど、大阪市阿倍野区として、決して大阪府は書きませんでした。大阪市の頭に大阪府を入れるのは間違いと認識されていました。つまり大阪市と大阪府は並列していて、同格と意識されていたのです。
ところが現状はどうでしょう。戦後、政令指定都市となって大阪市の格はガクンと落ちました。

◆じつは大阪市が成立したのは明治22(1889)年4月1日でしたが、それ以前から北・東・南・西区の4区は存在していたのです。『明治12(1879)年 – 大阪の市街地を北区、西区、東区、南区に分割し郡区町村編制法施行。』とあります。

これは現在の東京特別区と同じです。大阪市が存在しないのに、区が存在していた時期があったのです。これを住所表記で書くと、「大阪府北区」「大阪府東区」となります。
だからではありませんが、しょーもない政令指定都市となっても、私は郵便物の宛名や自分の住所は、「大阪・阿倍野区」「大阪・天王寺区」「大阪・吹田市」「大阪・八尾市」などと、府も市も書かずに「大阪」だけで通していた時期がかなりありました。
在阪のラジオやテレビの放送でも10年位前まではこうした傾向が残っていましたが、「アホな地方」に屈したのか最近はさすがに姿を消したようです。
それでも、政令指定都市が「しょーもある」と思って、ありがたがるのは地方の勝手ですが、大阪ではそんなことのないように願いたいです。
   ・・・   ・・・   ・・・
私の過去の文章をみると、政令指定都市は「しょーもない」を連発していますね。橋下知事も、政令市「しょーもない」発言ありましたよね。私の考えと同じなのが分かります。だから安心して見ておれます。

ここで、大阪維新の会の「大阪都構想」の区部の線引き地図を入れておきます。(ウィキペディアから引用)

412px-Osakato24ku_koso.png
「大阪都20区案」となります。


「都市の景観と躍動」トップに戻る
posted by 松村和弘 at 10:47| Comment(0) | 大阪都構想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス: [必須入力]

ホームページアドレス: [必須入力]

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。