2010年05月03日

08年6月・雨に煙る大阪もまた良し【富田林良き街】

「良き街、良き人、寺内町」 その1

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 6月21日(土)、午前11時。
 私は近鉄・阿部野橋駅にいた。これから向かうは富田林市。
 目的は富田林市の寺内町も散策する事である。

 乗車した列車は11時14分発の河内長野行きの準急。
 梅雨時のハッキリしない外出には向かない天候で土曜日の昼前である事を考えると、座席が8割方埋まっていることは良く乗っていると言えるだろう。
 私を乗せた準急は快調に走って行き、寸分の遅れも無く富田林駅に到着。十数人程が降車する。

 改札を出ると雨がパラパラと落ちてくる。思わず上を見ると降りそうな降らないような空模様。大阪市内は日差しが差す程に良い天気だったので傘を持ってくるのを忘れてしまった事に気が付く。
 まぁ、いいさ、何とかなるさと歩き出す。

 富田林駅前は寂れてはいないが、さりとて大観光地のような大賑わいでもなく、こじんまりとしていて緑色の金剛バスやタクシーなど数台が客待ちをしていた。
 大きな案内板があり、ざっくりとした地図が書いてある。
 これを見ると寺内町は、結構広範囲であるようだ。

 こういう街は、地図など頼らず風の吹くまま気に向くまま歩くのが一番。ゆっくり歩くとしますか。

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「良き街、良き人、寺内町」 その2

 駅前の信号を渡って左側の細い道路に入って行く。
 定食屋などがあるが、この辺りは新しい建物の方が多い。
 途中、カメラ屋さんがあって店先に手作りの小冊子があり頂戴する。

 歩いていて気が付くと何時の間にか昔ながらの建物が増えていた。
 奥に行けば行くほど古い街並みが残っているようだ。

 右を見ても左を見ても江戸時代の街並みが残っている場所がある。
 車どころか人さえ疎らな場所がある。
 そんな場所に立っていると、そこの辻から商人や二本差しの侍などが「ひょいっ」と顔を出しそうな錯覚さえ覚える程だ。
 
 ずっと続く昔からの家々を見ながら歩いていると、色々な「音」が聞こえてくる。

 おばあちゃんとお孫さんと思える子供の声。浪曲。夫婦の会話。
 テレビの音。

 歴史ある街並みであるが見世物ではなく、そこには人々の生活があった。過去の物ではなく、今を生きる街なのだと痛感する。

 雨が少し強く落ち始めた。陶芸屋さんの軒先で雨宿りさせて頂く。
 雨宿りなど何年ぶりだろうか。空を見ながら雨が上がるのを待つなど何年ぶりだろう。
 それもまた良い。こういう歴史ある街の中に居ると「なぁに、雨など、ほんの一瞬の出来事。気長に待ちなさいな」と街が語りかけてくるようだ。見上げた空の端を蝶々が一羽、ヒラヒラと飛んで行く。

 時間にして、ほんの10分ほどか。雨が上がる。
 確かに雨など、ほんの一瞬の事であった。

 また歩き始める。途中で「杉山家住宅」という中を見学出来る大変に立派な建物があった。見学料400円也。勿論、見学させて頂く事にする。




posted by 松村和弘 at 15:59| Comment(0) | 上阪感想記13 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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