2010年07月01日

07年冬クリスマス・幸せな灯りが灯る大阪へ【番外編】

番外編:
街づくりは難しい 街づくりのバランスは難しい
〜大阪市・南港と大阪府・彩都を見て〜

 ゴリモンさんとの忘年会参加者の有志で、なにわの海の時空館を見ての帰り、地下鉄・中央線のコスモスクエア駅まで歩いて行った。
 その道すがら皆で話していたのは「南港の空き地を有効活用するには、どうしたらよいのか」。
 我が県都・千葉市の幕張新都心や東京のお台場の広大な空き地に比べれば、はるかに空き地の面積は少ない。
 しかし、その空き地を埋める事はなかなかに難しいなぁ、というのも私の実感としてある。
 
 なにしろ大阪市内には、まだまだ便利で将来有望な土地がある。
 梅田北ヤード、中之島西部、各筋・大通り、工場が移転した跡地、更に開発しようと思えば大阪城の横にある森ノ宮のJR・市交通局の車両基地だって有望な再開発の候補地だ。
 これらに比べると南港は、残念ながら利便性などで劣ってしまう。

 大阪市外に目を向ければ彩都、りんくうタウン、泉北ニュータウン、再開発が始まった千里ニュータウン、学研都市と数多くの開発がある。
 
 そして更に難しいのは大阪市外のニュータウンの開発を進めようと交通網の整備を進めれば近畿圏の中心たる大阪の更なる中心地・大阪市への集中は捗らないだろうし、大阪市の開発を強引に進めればニュータウンの開発は進まないのでは、という事。

 一例を挙げるなら彩都。
 ここは現在、大阪市内へ直通する鉄道は一本も無い。
 彩都の開発を進める為に、阪急・千里線若しくは北大阪急行を延伸させたら彩都の開発は劇的に進むだろう。
 環境は良いし住居費も大阪市内よりも安く、それでいて大阪市内への移動が格段に便利になれば人気が出ないわけがない。
 逆に大阪市内へ直通する鉄道を整備しなければ、彩都の開発は思うように進まないように思える。
 
 何処の都市でもそうだが、市内と郊外が‘‘ウィンウィン’’の関係、つまり「両方とも勝者」とはなり難く、‘‘ゼロサム’’の関係、つまり「一方が勝者となる」事の方が多い。

 更に大阪の場合、問題が難しくなるのは過去を見てみると大阪市と大阪府の連携の拙さがあるように思える。
 具体例を挙げるのなら大阪府警の警察学校の移転先。
 交野市にあるのを泉佐野市のりんくうタウンへ移転させる事になっている。
 しかし、私はこの移転には強い違和感を感じる。
 交野市と言えば大阪府の北の方に位置する。
 それを大阪府と和歌山県の府県境に近い南の方に移転する理由がわからない。何故なら大阪市・南港に土地があるではないか。
 府警本部が所在するのは大阪市である。その府警に務める警察官を育てる学校も同じ市域にあった方が何かと便利でコストも少なくて済むのに・・・。
 
 ここに大阪市と大阪府との意思の疎通の無さを感じる。
 大阪府と大阪市とで、大阪の土地の有効活用や施設の最適な配置について、話し合われていないのではないか。
 大阪の開発について、どのように行なうか・何処を開発するか話し合われていないのではないか。
  
 幸いにも大阪市長が交代し、新しい大阪府知事が生まれる大阪府。
 今が大阪府市の連携を進める絶好のチャンスではないだろうか。
 街づくりは何も道路網・鉄道網の整備や土地の造成だけではない。
 開発した土地への需要を呼び込む、つまり企業誘致も街づくりの一環であろうかと思う。
 是非とも大阪百年の計を見据えた行政を御願いしたい。
 それは大阪の為のみならず、日本の為でもあるから。





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posted by 松村和弘 at 12:28| Comment(0) | 上阪感想記:番外編 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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