2010年04月14日

07年秋 芸術の秋 歴史の秋 散策の秋【終章】

「天王寺/阿部野橋 散策記」
〜終章 そして関西国際空港へ〜
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 タクシーは順調に走って、ものの十分も掛からず天王寺駅に到着。
 まずは久しぶりに関空特急「はるか」に乗ってみようかと思い、天王寺駅の緑の窓口にある特急券の購入出きる自販機に前に立つ。
 16時32分発の「はるか」の空席状況を検索する。
 グリーン席、指定席いずれも空席あり。
 たまには贅沢を、と思いグリーン席のチケット代を見ると乗車券とグリーン券を合わせて「三千円」との表示が。
 えぇ!?三千円!?。ゆったりとした席ではあろうが乗車時間30分で、三千円は、さすがに高くないか、これは!?
 確か南海の「ラピート」は難波から関西国際空港まで、JRのグリーン席に該当するスーパーシートで乗車券とスーパーシート券を合わせて千七百二十円であったと記憶する。
 考えてみるとJRの「はるか」は、いつ見てもグリーン車は空席が目立っていたように思う。そりゃ、この値段だと気軽にはグリーン車には乗れないですよね。その副次的効果としてグリーン車は落ち着いた雰囲気を保っている、というのもあるのでしょうが・・・。

 さぁて、どうするか。贅沢をするか倹約をするか。
 で、結局は「はるかのグリーン席に乗りたい!!」との鉄分多めの血が騒ぐ事を抑えられず大奮発してグリーン席の一人掛の席を予約した。

 少し興奮して緑の窓口から出る。
 天王寺駅のコンコースは、相変わらずの人の波で喧騒に包まれている。
 
そして次にした行動が夕御飯の調達。
 このコンコースにある御弁当屋さんで買い求めたのが私の大好物、大阪の御弁当と言えば‘‘これっ!!’’とお勧めしたい「水了軒 八角弁当」、税込み千百円。
 いわゆる幕の内弁当なのだが「食の都 大阪」らしさが詰まった御弁当である。まず御飯の炊き加減が絶妙。私好みである。量も多く、そしておかずとの量のバランスも良い。
 そのおかずも絶品揃い。烏賊の焼き物・鶏肉の照り焼き・茄子の煮浸し・高野豆腐などの煮物・焼き魚・蒲鉾・穴子の巻物・海老の姿煮・そら豆・柴漬け・甘い味付けの豆などが、綺麗に盛り付けられている。
 いずれも味付けは絶品。特に一押しなのが鶏肉の照り焼き。
 これほどのものは他ではお目にかかれないと言っても過言ではないと思う。
 食事としても、お酒のつまみとしても美味しく頂ける一品です。
 天王寺駅以外にも大阪駅や新大阪駅でも販売しているようですので、大阪旅行のお供にお勧めです。

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 弁当とお茶を買って、天王寺駅の自動改札機にチケットと通して入場する。

 ホームへ降り、待つ事五分。関空特急「はるか」は定刻通りに天王寺駅へ滑り込んで来た。白と青を基調にした爽やかなボディ。
 グリーン車へ入って行くと、デッキに警備員の姿が。テロ対策でしょうか。
 既に車中にいた先客は二人。
 一人はビジネスマン、一人は倣岸不遜な感じのお坊さん。

 席に腰を下ろして直ぐに列車は発車する。
 さっそく弁当の包みをワクワクしながら開ける。そして箸をつける。
 ん〜、相変わらず美味い!!途中、車掌さんが来たので改札を受ける。

 箸をすすめながら暮れ行く、そして離れ行く大阪の街を眺める。
 何度も見ているのに飽きない風景。そして「もう帰るんだ」という寂寥感。
 なんだか柄にも無くセンチメタルな気持ちになる。
 大阪から帰る時の、いつもの気持ち。

 そんな気持ちを抱えた私を乗せた「はるか」は、「どうも有り難う。また来てね」と言わんばかりに、「安心して、ちゃんと時間通りに着くから」と言わんばかりに阪和線の鉄路を疾走して行く。
 りんくうタウン駅を駆け抜けた「はるか」は長い鉄橋を走り抜けて行く。
 
 そして「はるか」は定刻通りに関西国際空港駅に到着した。
 グリーン席からは私を含めて三人が降り、前方の普通車からは大人数が降りている。そしてターミナルビルに足早に入っていく。

 あとは御土産を買って飛行機に乗るだけだ。
 大阪とも、あと少しでお別れである。




posted by 松村和弘 at 16:51| Comment(0) | 上阪感想記:1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

07年秋 芸術の秋 歴史の秋 散策の秋【天王寺七坂】

「天王寺/阿部野橋 散策記」
〜主章 今までも此れからも 過去と未来の天王寺 そのD〜

 天王寺七坂、物の本によれば、北から順に「真言坂(しんごんざか)」・「源聖寺坂(げんしょうじざか)」・「口縄坂(くちなわざか)」・「愛染坂(あいぜんざか)」・「清水坂(きよみずざか)」・「天神坂(てんじんざか)」・「逢坂(おうさか)」の7つがあるという。
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 この界隈は古来より開けた地域であり、それは前に谷町筋を歩いた時にも見た沿道に延々と続くお寺さんが、それを何よりも物語っている。
 今回、初めて天王寺七坂を歩いてみました。

 大阪市立美術館を出て、正面にある階段を下りて出口を出る。
 右に曲がって逢阪二丁目方面へ。
 突き当たりに来ると、道が登り坂となって二股に分かれている。
 この道の右側に向けて歩き出す。途中、一心寺へ。多くのお参りの人で賑わっている。ここを出ると正面にある「逢阪」に出る。

 この「逢阪」、主要道路となっていて車が行き交っている。
 これを東に向かって歩いて谷町筋へ出る。
 少し歩いて「天神坂」へ。上から下へ下って行く坂道。
 石畳の綺麗な坂道で、途中に花壇と水場があるのが和ませる。

 その途中で右に曲がり向かっていったのが「清水坂」。
 立ち並ぶ民家からは、家族の話し声が聞え、玄関先ではおばあちゃんとお孫さんが掃除をしている。
 この「清水坂」、車が入れない構造でゆっくりと歩ける。
 途中で猫が戯れていて、のどかな寺町の空気を満喫する。
 途中から左に建設工事の真っ最中の学校が見えてきた。
 大阪星光学院である。この天王寺界隈から上本町にかけては学校が多い。
 わかるような気がする。こういう落ち着いた街の雰囲気は勉学には相応しいであろう。そして住むのにも最適な場所でもある。
 その証拠に大きな邸宅も多数、見受けられ住宅地としての人気も伺える。

 再度、谷町筋に。そして「愛染坂」へ。
 少し歩くと右側に愛染堂さんへ。愛染かつらで有名な場所である。
 お参りをしてから再度歩き出す。
 階段を下りて行くと松屋町筋へ出る。しばし松屋町筋を歩く。
 この筋もお寺さんが続く。

 そして「口縄坂」へ。
 ここは細い石畳の道。今までの中で一番寺町らしい坂であろうかと思う。
 坂をゆっくりと登って行く。右も左もお寺さん。
 歩いていると何だか、むかしむかしの人になった気がする。
 古来より人々が往来していた坂。その風格を漂わせている。
 
 また谷町筋へ出て大阪夕陽丘学園の脇の坂道を下って行き、次の「源聖寺坂」を目指すが、ここで足が限界となってしまった。痛む。
 昨日が正味10時間。今日も5時間は歩きっぱなしで、さすがに足が悲鳴を挙げてしまったようだ。
 また時間も、もう無い。関西国際空港からの飛行機の時間を考えると、ゆっくりとしている時間が無くなったのも事実だ。

 残りの「源聖寺坂」「真言坂」は、またの機会にしようと考えて、天王寺駅まで向かうタクシーに乗車する。

 ここまで「天王寺五坂」を歩いての感想ですが、やはり「古都・大阪」らしい歩き甲斐のあるものでした。
 歩いていると散策に来た地元の方や私のような観光客の姿も散見され、人気があるようです。
 しかし単なる「観光地」とはなっておらず、その点でも評価出来る。
 お寺さんと一般の御家庭が一緒に存在し、それが「アケスケな大阪」らしくて良いと思う。
 
 大阪、それは古都である。それを無言の内に語る「天王寺七坂」である。



posted by 松村和弘 at 16:35| Comment(0) | 上阪感想記:1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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