2010年04月12日

07年秋 芸術の秋 歴史の秋 散策の秋【天王寺へ】

「天王寺/阿部野橋 散策記」
〜前章 大都会・大阪を走る そして天王寺へ〜

 大阪国際空港へ定刻通りに到着。
 ここから再びリムジンバスにて天王寺へ向かう。
 今回利用するバスは、あべの橋(天王寺)行・13時30分発。
 料金620円也。所要時間 約30分である。

 短いインターバルの間にターミナルビル一階にあるANA FESTAでこんぶうどん一杯420円(だったと思う)を啜り昼食とする。

 バスは定刻通り出発する。乗客数は南と北のターミナルビルの両方から乗り込んだ約20人ほど。
 さっき走ってきた阪神高速池田線を逆向きに走り、今度は一路あべの橋を目指す。
 阪神高速池田線とJR神戸線とが併走し始める頃からが、この路線のクライマックスの始まりである。刻一刻と近づく大阪駅前の超高層ビル群。
cimg4765.jpg

 西梅田のビル群を左に見ながら、NTTテレパークのビル群と堂島のビル群の間を走り抜けて大きく左に曲がると堂島川の上に出る。
 
 進行方向左側には延々と続く大阪のオフィスビル。
 進行方向右側を見るとバスの後ろの方へ遠ざかる関電ビル、リーガロイヤルホテルなどのビル達。
 朝日新聞大阪本社とリーガグランドホテルが入居する新朝日ビル。
 その向こうに見える大同生命の本社ビル。そして四ツ橋筋。

 住友が作った中之島セントラルタワーと日本銀行大阪支店の威厳ある建物。
 一瞬にして悠然たる御堂筋を過ぎると大阪市役所が堂々たる構えを見せる。
 そして次に控えしは大阪府立中之島図書館、中央公会堂と、これまた歴史ある建築がい威風堂々たる佇まいを見せつける。

 そして阪神高速環状線が中之島から別れを告げる直前、大阪は粋なプレゼントを用意して待っている。

 それは真正面に見える大阪ビジネスパークの整然とした美しい眺め。
 光り輝くクリスタルタワーを先頭に立つ艦隊旗艦のようにして、次に続くはツインビル。松下IMPビル、キャッスルタワーが主力戦艦のように続く。
 それは、まるで一糸乱れぬ隊列を組む最強艦隊と表現できようか。

 ここから見ると、大阪ビジネスパークの建物が向きと高さの最高値を決めて建設された事が手に取るようにわかる。
 綺麗で機能的なオフィスビル街だと手に取るようにわかる。
 このような大規模オフィスビル街は私が知る限りは、ここ大阪にしかない。
 その光景を中之島から別れる時にプレゼントしてくれるとは何と大阪は粋な事をしてくれるのか。
 「粋」とは「江戸」の専売特許ではない。「大阪」にこそある。
 このような「光景で粋なプレゼント」を東京はする事が出来ない。
 大阪ビジネスパークのように真面目に考えて、何処から見ても様になるビル群を東京は一つも作ってはいないし、これからも作る気などサラサラないようだ。

 大阪には「粋な光景」が沢山ある。
 この大阪ビジネスパークもそうだ。御堂筋だってそうだろう。
 大阪国際空港へ着陸する飛行機から見える大阪の都市風景だってそうだ。
 ここまで延々と書いてきた阪神高速環状線からの眺めもそうでしょう。

 さすがは日ノ本初の首都が置かれた大阪だと私は思う。
 さすがは古来より日ノ本の国において責任ある地位を占め続ける大阪だと私は思うのだ。
 さすがは真面目な大阪が造った「粋な光景」だと心底感心する。
 粋で綺麗な美しい大都会。それが大阪と言えるのではないだろうか。

 そしてバスはあべの橋のターミナルに寸分の遅れもなく到着する。
 そして天王寺/阿部野橋探訪へと続きます。

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大阪には、人が誕生して集落を作り文明・文化を創り、町から都市となり、栄えたり滅んだり、また再興し飛躍し、落ち込んでも再度の躍進を遂げる、そういう一個の人間の成長というか人生の軌跡と重なるものがあるように私には思えてならない。

 都市とは人間の集合体。人間の営みと同じように歴史を描くのは当然なのだと私は思う。
 大阪ほど「栄枯盛衰」を都市として体験した都市はないのではないだろうか。

 日ノ本初の首都が置かれ、仁徳天皇の善政など輝かしい歴史。
 そして都が他都市へ移転した苦しみ。
 太閤殿下が三国無双の城を築き上げ、栄光を極めた時代。
 徳川によって、その栄光が灰燼に帰し、そして天下の台所としての威光。
 明治維新によって、その特権を全て失い火が消えたようになった大阪。
 そこから殖産興業、工業を興し新時代の文化が芽生え東洋一の都市となった「大大阪」。
 戦争の影に覆われ、戦火に焼き尽くされ、また灰燼に帰し、全てを失った大阪。
 そこから急回復し、アジア初の万国博覧会を開催した栄光。
 程なくして東京一極集中や政府の経済政策の失敗による経済的低迷。
 そして最近の、怒涛の如く進められる大阪の復活と言う表現では足りないほどの躍進。

 だから私は、大阪に来ると「人間の強さ」を感じる。
 だから私は、大阪に来て夜の闇の下に輝く煌く‘‘灯り’’を見ると、不意に涙が出そうになるほど感情が高ぶる事があるのです。
「人間とは何と素晴らしいものか。人間の英知・努力とは何と尊いものか」と。

 そして御堂筋や大阪ビジネスパーク・なんばパークスなどを見て、四天王寺や大阪天満宮、高津宮などを見ると自分が「日本人」だと実感するのです。
 これらには日本人の気高さ・真面目・不断の努力・知恵・実行力・柔軟さ・そういった事柄を身をもって示しているように感じるのです。

 私が今回の上阪感想記を書くにあたって最初に書き上げた、鉄道唱歌の替え歌、

「♪ 世界に誇れる大阪市
     歴史文化の集積地
        文明進歩の宝箱
         人類進化の鏡なり」

これは私なりに大阪の偉大なる歴史への敬意を込めて考えたものなのです。

そういう大阪ですから、ただ高速の上から見るだけでも感動する光景があるのは、私から言えば当然なのです。

この光景、多くの人に見て欲しいと本当に思います。

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巷の陳腐な大阪論、そんなもんは私は東京の下町生まれで下町で育ちましたから、江戸っ子らしく啖呵を切れば

「花のお江戸は八百八町、将軍様大樹公のお膝元、大樹公を抱くは江戸っ子の 誇り、心意気でさぁ。

 なれども、浪速の街は一千数百年前から、この日ノ本の国に於いて大事な 地位を担った街でございます。
 花のお江戸と言えども、我らの歴史は江戸開府以来たかだか400年。
 日ノ本の国におきまして、果たしてきた責任の重さが違いまさぁ。
 いうなりゃ、このお江戸の大親分でございます。
 大先輩を敬うも江戸っ子の誇り、真の江戸っ子でごぜぇやす。
 
 それが江戸に生まれ江戸に住む人間が、浪速の街を蔑むなどは江戸っ子の 面汚し。そんな奴ぁ、江戸っ子でなんでもねぇ。
 
 おれぁ、そんな奴を見るにつけ浪速の方々に申し訳ねぇと思うんでごぜぇやす。
 
 どうか、浪速の方々、お気を悪くしないでくださいまし。
 本当の浪速の姿が、このお江戸、そして日ノ本の国中に広まる日は近いのでございます。
 そして、こんなあっしでも浪速の方々の為に、その日の為に出来る事はやらさしてもらいます。
 
 それがまことの江戸っ子というもんでございますんで。」

上記の私の書き込みは、共通語で書くとキツイ表現になりかねない処がありましたので、わざとくだけた言葉で書きました。
 別に他意はありませんのでご了承ください。




posted by 松村和弘 at 12:28| Comment(0) | 上阪感想記:1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

07年秋 芸術の秋 歴史の秋 散策の秋【関空へ】

「天王寺/阿部野橋 散策記」

苦労して二番線ホームに並ぶ。
 ほどなくして関空快速が大阪方から近づいて来た。五両編成だ。
 
 二番線ホームで電車を待っている人を見てみると、私のような旅行者と多数いるが軽装の若い男性のグループや、若い女性二人組みの姿も。

 電車が到着した。和歌山方からの電車との併結を行なう為に、しばらく停車する。車内には関空への旅行者は勿論の事、やはり軽装の人たちも多数見られる。
 
 5分ほど停車したのち電車は発車。直ぐにスピードを上げて走って高架へ駆け上がって行く。
 
 そして、りんくうタウンのエリアへ。りんくうゲートタワービルの威容が目に入ってくる。大阪市・南港にあるWTCのビルと同じ265メートルという西日本一の高さを誇るビルである。それ以外にも泉州銀行の建物、ワシントンホテル、そして大和ハウスが手掛ける新しい施設の建設途中の姿も。新しい観覧車も見える。
 
 遠くに見えるエリアも建物に埋まっていて、非常に活発な開発が行なわれている事が手に取るようにわかる。
 りんくうタウンの残った土地も、そう遠くない時期に埋まる事になるだろうと思う。

 りんくうタウン駅を電車は出発して行く。
 長い長い鉄橋を渡っていく。トラスト橋として世界一の長さを誇る「スカイゲートブリッジ」である。

 天気の良い祝日の午後。晴れた空。青い海。
 そして遠くに見えてきた関空島。高い管制塔。降り立つ飛行機。
 何度見ても飽きない私が好きな大阪の光景の一つである。

 そして関西国際空港駅に電車は滑るように入って停まる。

 ドアが開き、みんな降りていく。
 日根野駅で見た若い男性のグループ、女性の二人組み、日根野駅の階段で苦労してた若い女性も降り立つ。

 旅行者以外にも、軽装の人が目立つから時間帯から考えて関空で昼食を取ったり見学しにきた人達だろうと思う。
 みんなに親しまれる関西国際空港の姿を見た思いがする。

 そして私は、関空の国内線ロビーにあるコインロッカーに荷物を預けて一階にあるリムジンバス乗り場を目指す。
 まずは大阪国際空港行きのバスに乗る事にする。

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「天王寺/阿部野橋 散策記」
〜前章 大都会・大阪を走る〜

 関西国際空港地上一階。国際線到着エリアであり、そして関西国際空港から各地に向かうリムジンバスの乗り場でもある。
 ここからは一日に約500便ほどのリムジンバスが出発している。

 私が今回乗車するのが「大阪空港・蛍池駅」行。一日28便運転されている(2007年10月27日 現在)。
 所要時間は約70分。片道1,700円である。

 ロッカーに荷物を預けて時計を見ると、時刻は12時20分。
 確か次に出発は12時30分だったはずだ。大急ぎで一階のリムジンバス乗り場へ向かうと、まだバスは来ていない。券売機でチケットを購入する。
 そして乗り場にて待つこと数分。大阪国際空港交通のリムジンバスが来る。

 乗り込んで発車を待つ。乗客は20名程。外人さんもいる。
 ほどなくしてバスは静かに発車する。
 女性客の一人は見送りの二人組みに、いつまでも手を振り続けていた。
 空港や駅で見られる、ちょっとくすぐったいような甘酸っぱいような美しい光景。

 バスが大きなカーブを周っていく途中で留置線で休む南海の空港特急・ラピート号の爽やかな青い色の車体が見える。
 空港第2滑走路を左に見ながら走り、ポートターミナルを過ぎて少しの間、空港連絡鉄道と併走し、そして空港連絡橋の最上部・関西空港自動車道に出る。
 真正面の大阪の山々と少し左にずれて聳え立つ「りんくうゲートタワービル」。後を振り返れば背の高い関西国際空港の管制塔が見える。
 
 バスは左に曲がって行き、阪神高速湾岸線に入って行く。料金所を通過。
 関空マリーナに泊まっている美しいヨット。港に舫われている大阪府警の警備艇、海上保安庁の巡視艇などを左に見ながら走って行く。
 それ以外にも工場それも大規模なコンビナートや貯木場・漁港そして海水浴場などを左に、右にマンションや一軒家などを見ながらバスは止まることなく順調に走っていく。

 左の車窓には途切れる事なく工場・コンビナートが続く。
 そして湾岸線が大きく左にカーブしていき、右斜め前に赤い巨大な橋が見えてきた。水都・大阪が誇る「港大橋」だ。
 そして左側には一際背の高いビルが見えてきた。西日本一の高さを誇る、WTCだ。ミズノの大阪本社ビル、NTTドコモのアンテナ塔を載せたビルも見えてきた。
 いよいよ大阪市へ突入する段階となった。
 バスは大きな左カーブを曲がり終わり真っ直ぐに向く。
 大きな防音壁などに阻まれて所々で景色が途切れるのが残念だが、それでも見える景色は素晴らしいものだ。
 そしてバスは右に緩やかに曲がり緩やかな登り始める。
 港大橋を渡るのだ。橋に突入すると、そこからは絶景だ。
 
 南港の景色、大観覧車がある天保山、そして真正面に大阪市の超高層ビル群が重なり合って見えてくる。一瞬で終ってしまう大阪の絶景。
 これを見たくて、このバスに乗ったようなものなのだ。

 バスは天保山ジャンクションを過ぎ、弁天町の日本一の高さのマンションや前回宿泊した超高層ホテルの脇を過ぎて行く。
 どんどんビルの密集度が上がる。それに連れてテンションも更に上がる。
 そしてテンション上がりっぱなしの私は、この先のルートがうろ覚えなのですが、とにかく大都会・大阪の光景を堪能する。
1193581621_2.jpg

 バスが中之島に差し掛かった時に興奮は最高潮に達する。
 その興奮は大阪駅前のビル群を過ぎるまで続くのだ。
 ここからの眺めは見事という他にない位に素晴らしいである。
 そして大阪でしかみられない大都会の光景でもある。

 そしてバスは阪神高速池田線に入り、一路大阪国際空港まで直走る。


posted by 松村和弘 at 12:13| Comment(0) | 上阪感想記:1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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