2010年05月24日

威風堂々を聞きながら大阪を走る【まとめ2】

まとめ2
〜毎日、車を利用している関東人が
    実際に大阪をドライブして考えた大阪道路事情〜

 百聞は一見に如かず、これは今回の大阪ドライブでも実感出来た事です。
 特に、そう思ったのが阪神高速1号環状線を走ったこと。
 
 走るまでは「大阪市内を環状に走る高速」ぐらいしか認識が持てなかったのですが走ってみると、なるほど之は便利だ、便利故に交通集中があるだろうし、それを解消する為には阪神高速は勿論の事、その他道路の整備も合わせて進める事が大事だと認識した次第です。

 まず、阪神高速1号環状線、時計周りの一方通行である事が首都高速に慣れた私には大変に新鮮に思えて、また合理性に優れていると思います。

 例えば大阪市内の御堂筋や四ツ橋筋などは、それぞれ南と北に一方通行となっている。慣れている人は問題は無いだろうが、土地勘に乏しい人間にはいささか難しいものがある。

 しかし阪神高速1号線環状線は、輪になって正しく環状であるから、もし分岐で入る所を間違えてしまっても、もう一度グルッと周って戻ってくれば良い。これは慣れない人間でも非常に判りやすい。

 しかし、同時に便利であるが故に平日の昼間などは大変な渋滞がありそうだな、とも考えました。
 この問題を解消するには、まずは阪神高速2号淀川左岸線U期工事の完成。
 3号神戸線と11号池田線を利用して大阪湾岸などに行く車を誘導出来る。
 大阪南部からの交通集中を捌くには、阪神高速大和川線が必要。

 地図を見て考えるアイディアが、
「3号神戸線・西長堀と15号堺線・汐見橋の接続。」
「17号西大阪線・安治川と3号神戸線・中島大橋とを接続する。」
「5号湾岸線・中島と3号神戸線・大和田山出入口へ。更に11号池田線・加島へ繋げる。」

 そうやって見てみると極めて不完全な整備状態なのが大阪の道路だと痛感する。需要が無いのなら新しい道路の整備など要らないが、これだけの大都市でありながら、道路整備の進捗状況が、この程度である事は許し難いものがあります。
 何でも政府では道路特定財源の余剰分を一般財源化するかどうかで揉めているようですが、冗談ではない。
 まだまだ道路特定財源を、本来の道路整備の為に投入すべき場所は、沢山ある。関東や東海へは今まで充分に資金を投入してきた。
 
 今度は『大阪』の順番である。大阪であれば投資効率は極めて高い筈である。納税者も充分に納得してもらえるだけの道路特定財源の投入する理由と効果がある。投入しないのは、何らかの説明がつかない理由があるのでしょう。

 そしてやはり思うのが、自分で見てみると、例えそれが一部分であってもイマジネーションが湧き、全体像が見える。アイデアが湧いてくる。
 百聞は一見に如かず、これである。


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〜毎日、車を利用している関東人が
    実際に大阪をドライブして考えた大阪道路事情〜

大阪の中心部は、碁盤の目状に道路が整備されている。この事実でさえ知らない関東の人間は、案外多い。
 私も実際に大阪を歩いて気が付いた。そして、これが実に街中を歩くと、分かりやすく大変に便利である。
 そして、御堂筋や四ツ橋筋を歩くと圧倒されるのが「自動車の一方通行」。
 幅広い道路を、次から次へ車が流れていく様は、実に迫力があり、大都会らしい風景である。

 しかし、今度は車に乗って「ドライバーとしての視点」として見ると、ん〜、ちょっと採点が辛くなる。

 うまく説明出来ないのだが、道路は基本的に左右相互通行の方が、なにかと使いやすいように思えてならないのだ。
 
 難波から梅田へ行くとする。
 御堂筋は梅田から難波まで一方通行だから、利用出来ない。
 四ツ橋筋を利用する事になる。

 それよりも、御堂筋からも四ツ橋筋からも難波から梅田へ行けるようにした方が、ルートは「二つ」になって目的地に合わせて使えるようになるように思う。
 一例を挙げるのなら道修町4丁目へ行くのに、四ツ橋筋発土佐堀通り経由で行くよりも、御堂筋をそのまま北上して行く方が、分かり易いし移動時間も少なくて済む。

 もっとも、大阪市内の車の量を考えると一方通行でないと捌ききれないかもしれませんし・・・。

 なかなかに難しい問題ではあります。

淀川左岸線1期正連寺川埋立部は掘割構造から地下構造に変更して着工されたようです。
yodogawa_map.gif
島屋−高見:平成24年完成予定、高見−豊崎:平成32年完成予定
神戸線とのJCT、新御堂筋のJCTまで。



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posted by 松村和弘 at 10:20| Comment(0) | 上阪感想記16 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

威風堂々を聞きながら大阪を走る【まとめ1】

まとめ1
〜毎日、車を利用している関東人が
    実際に大阪をドライブして考えた大阪道路事情〜

その1 「新名神は計画通りの完成が‘‘絶対に必要’’である」

 小泉政権下で行なわれた道路公団改革(私は『改悪』だと思っていますが)、これによって道路公団時代の計画は見直されて、あろう事か新名神の、「大津〜城陽」「八幡〜高槻」は当面着工しない事になったという。

 今さら、何をと言われるかもしれないが『正気の沙汰』とは思えない。

 自分で走ってみて、また周辺の交通事情・経済事情などを考えると着工しないという決定は正当性が無いとさえ思えます。
 名神高速は、その交通量は極めて膨大なものがあり、しかも近畿圏での大小問わない工場の建設ラッシュなどによって交通量は増えこそすれ、減ることは考えにくい。今の時代は、コスト削減の観点から製品組立工場で在庫は極力置かないようになっている。また完成した製品は直ちに出荷して売れる市場に送る事が必要になっている。
 組み立てに必要な部品・資材は、その生産計画に合わせて組立工場に運ぶ事が益々必要となっていく。
 そう考えると、今の名神は重大な欠陥がある。
 それは冬期における積雪・路面凍結による交通規制が頻繁に起きること。
 関東でも冬期は、ラジオの交通情報などで「名神高速は関が原周辺の積雪により通行止め・・」という情報をよく耳にする。
 工場は雨が降ろうが雪が降ろうが稼動するもの。これでは名神を使って部品を運び込んでいる工場は操業に大きな影響を受けてしまう。
 また、それは重大事故が発生しても同じ事が起きてしまう。

 やはり大阪と各方面を結ぶ高速道路は「単線」よりも「複線」の方が望ましい。名神が通行止めとなっても、新名神がカバーする。
 これは絶対的に必要な事かと思った次第です。

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[OCPさんの書き込み]

〔この感想記は原則よっさんの文章のみで構成するものですが、この次のくだりで出てくる「都市景観協奏曲」という単語が、その前のOCPさんの書き込みを受けたものであり、それが無いと話がつながりませんので、ここに掲載することにします〕


正直、よっさんに脱帽です。
「ここまで大阪を愛し、理解され、その理解を深めようと、実行に移している方が、千葉にいる」
この事実だけでも、非常に嬉しく思います。

堂島川上の阪神高速は『川・歴史・ビルが奏でる絶妙の「都市景観協奏曲」の中を、主旋律である愛車が駆け抜ける』という点で、私が愛する大阪...否...日本の誇るべき景観の一つです。

(かの地にある橋をなくすために、土建利権へ5000億円超を突っ込まなくても、中之島にそれ以上の誇るべき景観がある。これを是非伝えてほしいです。)

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OCPさん、ありがとうございます。
>「ここまで大阪を愛し、理解され、その理解を深めようと、実行に移している方が、千葉にいる」

 これは私が、というよりも「大阪には、それだけの魅力に溢れており、愛するに値するだけの誇らしい場所」であるという事のなのです。
 私は、正直な話、そんな高給取りではありません。
 少ない小遣いを遣り繰りしてでも、何回でも足を運ぶ価値が大阪にはある。
 「大阪は良い所ですよ。」と自信を持って言える場所なのです。
 それは、大阪の方々の努力の賜物であり、その努力は賞賛に値する物でもあるのです。

>堂島川上の阪神高速は『川・歴史・ビルが奏でる絶妙の「都市景観協奏曲」の中を、主旋律である愛車が駆け抜ける』という点で、私が愛する大阪... 否...日本の誇るべき景観の一つです。

 この表現には参りました。まさしくそうです。
 私が「日本で一番素晴らしい綺麗な景観を挙げよ」と問われたら、この「堂島川の上からの眺め」を候補にします。日本が誇る景観です。
 ベートベン、ビバルディ、エルガーなどの作曲家がこの時代に生きていてこの眺めを見たら間違いなく素晴らしい曲を作曲したでしょう。
 それこそ「都市景観協奏曲」と名付けるものと思います。
 この眺めは、何らかの気持ちを人間に持たせる、そういう景観であります。

>(かの地にある橋をなくすために、土建利権へ5000億円超を突っ込まなくても、中之島にそれ以上の誇るべき景観がある。これを是非伝えてほしいです。)

 私は、東京生まれですが、この「五千億円を投入して日本橋の上の首都高速高架を撤去する」という考えは、非常に不愉快です。
 これが五百億円ぐらいで、尚且つ東京都単独の予算で実行できるのなら、まだ許せる。
 それを五千億円という巨費を投入して、得られる効果は「単に首都高速の高架橋が地下に潜るだけ」。
 こんな馬鹿げた話は無い。しかも、高架橋を撤去しても中之島のような素晴らしい景観にはなり得ない。ますます意味が無いのです。
 
 大阪・中之島が美しいのは、幅が広い川、その川が中之島の両側に流れているという、神が与えた奇跡的な条件があるのです。
 それを、まったく違う条件の東京・日本橋にも同じような効果を求めるのは愚の骨頂というもの。
 まったくの金の無駄遣いです。そんな金があるなら他に使うべきです。
 もし道路特定財源から資金を供出するなら、その金は新名神の建設予算に充てるべきだし、東京都の予算なら下町の木造住宅密集地の防災強化に、首都高速会社の予算なら今の道路の耐震性強化に充てるべきです。

 このような話が出てくるのは「東京一極集中が進んだ故の傲慢さの表れ」と言えます。

 「我は東京であるぞ。東京である我の言う事には間違いがないのじゃ。
                黙って言う事を聞いておればよいのじゃ」

 まるで今の東京は、頭の悪い暴君、つまり「バカ殿」のようなものです。
 それが東京出身の私は、非常に情けなく、怒りを覚えるのです。




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posted by 松村和弘 at 09:54| Comment(0) | 上阪感想記16 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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